大判のニブを持ったプラチナのインク止め式の万年筆です。＜品物について＞親戚の家の書斎で見つかった品です。ペンケースに入っていたので元は実用品かと思われます。こういったコレクション向けの万年筆も多数ございますので気が向いた時にでも覗いてみてくださいませ。＜状態＞状態としては少し使用感があります。また経年なりの変化が見受けられます。細かい擦り傷がみられます。経年によるエボナイトの変色が見受けられます。ネジ部分は画像の通りです。ニブについてはレンズにて拡大していますのでよくよくご覧ください。ペンポイントの残りも十分あり、まずまずの状態かと。＜万年筆の特徴など＞プラチナの大判のニブを持った万年筆です。特徴としてはインク止め式であることと大判のニブが挙げられます。インク止め式は、軸部分にスポイトなどでインクを入れ、軸の頭部分のネジを回してインクを供給するタイプの万年筆です。要領としては半クラッチに近いものがあり、ある程度回さないとインクが出ず、回し過ぎるとインクが垂れるなどの事故が起こります。ニブは、プラチナが鉄ペンへのイリジウムの溶着を成功した際に作られたものが元となっています。そのニブの溶着への自負からか、鉄ペンでもペン先を10年保証するという意味の10YEARSという刻印を入れるほどで、現在までペンポイントの丈夫さはプラチナという印象が残っているのはこのためかと思われます。他に30年ペン、50年ペンとありますが本品はその30年ペンの5号ニブとなっております。書き味としては懐古的な形状からも見て取れるように、良くも悪くも古い世代のフレックスニブという印象です。50年ペンよりは扱い易いかと。研ぎ出し方や形状から明らかに古い世代のニブに寄せて作っていますね(^_^;)総じて、コレクション性の高い万年筆となっております。ただ、50年ペンよりも気軽に普段使いできるので常用品とても良いかもしれません。＜最後に＞コレクションとして、普段使いのフレックスニブとしてなどいかがでしょうか？以上、よろしくお願いいたします。